てんかぶつ

出産や子育てを機に考え方や趣味ががらっと変わることはよくあるそうだが、私もその一人で、特に食事に対する意識が変わった。それまでは添加物のことはほとんど気にせず、恥ずかしながら長女妊娠中にもコンビニの弁当をよく食べていた。学生のときは一日一回はコンビニ弁当食べてたし、それが普通だった。しかし今考えると恐ろしい・・・。
さらに次女誕生をきっかけにパワーアップし、コープ自然派に加入し、なるべく調味料は基本無添加、野菜もできるだけ農薬の少ないの、はては洗剤も石鹸にしたり、というふうになっている。本当は全部安全なもので周囲を固めたいのだが、そういう類の製品はやっぱり高価なんだ。たいていスーパーで売ってる安いのの2倍はする。我が家も決して裕福ではないので、できる範囲で行っている。
最近私が体調を崩し、夕食の準備ができないことがあった。自慢ではないが、子供ができてから、食事を弁当やスーパーの惣菜で済ましたことは一度もなく、つわりのときでも必死で台所に立っていた。けれど頭痛が起き、授乳中で薬が飲めないので起き上がれなくなってしまったのだ。仕方なく近所の弁当屋(某チェーン店)で弁当を買ってきてもらう。長女にはお子様弁当とかいうの。で、その中身を見て愕然とした。なぜなら野菜が全くないから!中身は、ごはん、ハンバーグ、から揚げ、エビフライ、卵焼き、ワッフル(何故ワッフル?)。長女にこのようなものを食べさせてしまうことをとても後悔するも夫が「こういうのはじめてやし、一度経験させてもよいのかもよ」というので、食べさせる。長女は嬉しそうに「お弁当だ!おいしそう!」といって食べ始める。ちなみに朝からほとんど食べてなかった私は天丼(おなかすいてたので)。これも一口食べて激しく後悔。たれが辛いし、添加物の味がひどく、きぶんがわるくなってしまう。夫も同様。さて長女は「おいしい」連発で食べ進めるも四分の一くらいのところで「もういい」といって食べるのをやめた。長女の食べ残しもやっぱり大変おいしくなかった。とにかく味が濃いし、人工的すぎる。でも子供はこういうの好きなんだろうな。味がダイレクトだから。
この経験を経て、食事は絶対手作りが良いことを痛感する。それまで、時間がなくてついつい残り物とか、おにぎりとみそ汁だけ、とかになってしまいがちな昼ごはんだったが、それでもまだこんな出来合いのものより断然よいんだ!ということに気付いた。手抜きでもお母さんのごはんがぜったいおいしいはずだ!
ちなみに長女は弁当を「かあかのごはんよりおいしい」とぬかしていた。がびん。
しかし慣れって恐ろしい。以前は出来合いのお弁当を普通においしく感じていたのに、もう体が受け付けなくなってる。